【テープ貼り作業】
 一般的なパネル貼りでは最後にテープを使います。しかしミューズ式では最初にテープを両面状にしてパネルに貼っておきます。これが確実かつ簡単に作業できる最大のポイントです。紙をパネルに置いて、端を折り返して、テープに水をつけて、貼って、という失敗しやすく大変な工程をこれによって一気に単純化することができます。
手順

1.紙を貼るパネルを裏面を上にして置き、桟の部分にテープを半分はみ出すように貼る。

2.はみ出た部分を折り返し、糊でとめる。

3.しばらく置いて接着部分を乾かしておく。

※テープを濡らすのではなくパネルの桟を濡らしてテープを接着します。

※乾いた手で作業して下さい。

※テープを貼る時に曲がったりシワになったりしないよう気をつけましょう。(右利きの場合、左端から決めて右へ流すように貼ると良いです。)
《テープ貼り作業工程》

【紙の水潤作業】
 パネル張りは紙に水を吸わせて伸びた状態でパネルに固定するというのが基本原理です。このときの伸び方が十分でないと完成後に波打ってしまいます。水彩画を描く場合、刷毛で紙の片面だけ濡らす程度では不十分なことがほとんどです。また、数時間紙を水に浸しっぱなしにするのも紙の品質上あまりお勧め出来ません。そこでミューズ式パネル貼りでは下記の水潤方法をお勧めします。(ワトソンなどコットンを主原料とする水彩紙向き)
手順

1.紙の表裏全体的に水を流しかけるか、水槽などにつけ込む。

2.水かけを止めるか水槽から引き上げて放置する。

3.任意の回数を繰り返す。

※ウッドパルプの紙の場合、乾燥が速いため放置時間を2〜3分程度に縮める必要があります。

※水濡れや折り曲げに弱い紙は、水潤回数を減らすか刷毛で濡らす程度の方が良い場合があります。

※ケント紙の水張りなどは描画面の平滑性を護るため裏面のみを濡らす方法を選ぶことがあります。
《紙の水潤作業工程》
※水張りをするとサイジングが強い紙でも表面のサイズ剤が流れて、絵具のはじき具合がある程度落ち着きます。
※紙によって乾燥の速さ、伸縮の度合い、水濡れ強度などが違うため、上の表を基準に描きたい紙の種類や厚みに合わせて水潤時間を上手く調整する必要があります。

【紙の貼り込み・仕上げ作業】
 最後はパネルに紙を貼り込む作業です。あらかじめテープを仕込んでおくと後は濡れた紙を折り返すだけで簡単にとまります。ポイントは紙とパネルとの間に空気が入ったり隙間が出来ないように伸ばすようにして貼り込むことです。濡れた状態で完璧に伸びているのが理想ですが、多少の波打ちは乾けばぴんと張るので許容範囲内です。最後に化粧張りを施せば、強度、美しさともに申し分ないものに仕上がるはずです。
《紙の貼り込み作業工程》
手順

1.濡らした紙のガイド線に沿ってパネルを置く。

2.紙を折り返しパネルに貼り込む。

※桟を掴んで紙をグッと引っ張るようにして貼り込むとキワが浮かないで綺麗に貼れます。

※画用紙やウッドパルプの水彩紙などは乾燥が速いため手早く作業する必要があります。
《仕上げ作業工程》
手順

1.テープを一周させ化粧張りを施す。

2.完成。乾かして使用します。

※壁に立てかけて乾かすと紙の上下で乾燥度がことなり、破けたりと失敗の原因となりますので、必ず水平に置いて自然乾燥させて下さい。

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